NO DRINK,NO LIFE

ふらふら日記

反省すれどもシンポなし

店の話は出てきません テイシュの日常をダラダラ書いています

2019年11月

19.11.4(月) 蕎麦屋で燗酒が飲めず、むくれる

 3連休はずっーと仕事と格闘。9割まで出来上がったが、3度目の推敲で手間取り、ぎりぎりタイムアウトとなる。夕方6時にツマと待ち合わせをして、千歳船橋の蕎麦屋というかうどん屋に行く。
 
 駅から歩いて10分ぐらいか。相当年期が入っていて、どこかの片田舎にありそうな店構え。人気店のようで、ほぼ席が埋まっていたが、たまたま1席空いており、助かった。少し冷えてきたので燗酒を楽しみにしていたが、原酒1種類しかないという。それを温めてしまえば、甘くなりすぎて耐えられない。うーん、残念。気を取り直してビールでのどを潤す。つまみも数が少なく、天ぷらと板わさを頼んだが、やはりビールだけで物足らず、原酒を冷やで注文する。二人とも、鴨汁そば。蕎麦よし、つゆよし。地元以外から足を運ぶ人が多いのも納得の味。麺のボリュームも夕食にするにはちょうどいい。名店だと思うが、酒とつまみが少な過ぎて、食べたらすぐ出ないといけないのが、せわしない。二度目があるか、どうか。
 
 駅への帰り道、100均ローソンという店に入ると、まー、安いこと、品揃えが豊富なことに「へー」の連続で、うらやましい限り。明日は早起きしなくてはならないので、おにぎり2つ買う。
 
 地元のテイクアウトの焼鳥屋で6本ほど買って帰宅。焼酎の熱燗で、昨日見なかった「いだてん」を観てすごす。大松博文役の徳井ナントカという芸人がスキャンダルにもかかわらず出演していた。税金を納めていないし、申告もしていないが、かといって隠し立てしていないから「脱税」ではないという報道を知り、きつねにつままれた感じ。
 
 11時過ぎ、早めに就寝。明日は早起きしなくては。

19.11.7(木) 久しぶりに表参道を歩く

 晴れ後、曇り。22℃。しかし、日が暮れるとサブイサブイ。
 
 午後、表参道のデザイン事務所で打ち合わせ、2時間。今月プレゼン予定の案件で、周辺情報まで含めてあれやこれや話をする。こちらは3カ月前から先行して調べていたが、デザイナー氏も少しは勉強していたようで、期待以上に中身の濃い話ができた。イメージのすり合わせもすませ、ちょっと安心する。仕上がりの風景も少し見えた。打ち合わせはこうでなくては。
 
 その足で表参道から原宿まで歩く。街路樹のある。葉が風に吹かれて舞い、とてもきれいだった。あいかわらず外国人観光客が多い。なぜか耳に聞こえるのはタイ語とフランス語で、あちらでは日本ブームなのだろうか。このところ、冷え込む日も増えてきたので新宿でセーターを購入して帰宅する。
 
 仕事前にこのところYoutubeで気に入っている「Playing For Change」(世界中のアーチストが往年の名曲をインターネット中継で演奏する)を聴いてからモチベーションアップ。以後、原稿書き。だいぶ、体がしんどくなってきたが、まあ、諸事順調で疲れも心地いい。

19.11.13(水) 上原で日本酒にありつく

 曇って16℃。
 
 2つのプレゼン準備で、デザイナーとメールと電話のやりとり多々。先月からやっている仕事もダラダラと追加があったが、なんとかやりきる。この1週間は、よーく働きまた。
 
 ほんの少しだけ余裕ができたので、9時すぎに虎の子へ向かう。すれ違いで常連さんはお帰りのなったばかり。話し相手が来ないかなと思ったら、I子さんが顔を出してくれた。ご主人がスキーをやっており、近いうちに北海道を旅する予定とか。札幌と富良野と旭川を回りたいそうだが、ぐるりと回るだけでゆうに500キロはある。何日休めるのか分からないが、1週間はないと体はきついかもです。
 
 他愛のない話でちょっと盛り上がり、いい気分で酔えた。11時過ぎにまた1人になり、寝不足が続いていたのでひと足早く、店を出る。参宮橋のバーに寄りたがったが、睡魔に負けて帰宅する。

19.11.15(金) 渋谷の訳がわからない店に行く

 晴れて17℃。ポッカポカ。
 
 仕事が一服したので友人カメラマンに連絡し、18時、神泉の居酒屋で待ち合わせをする。お互い初めてだったのでお任せのコースにしたのだが、焼き鳥も小料理もまあまあ。ただ、日本酒はバカ高で、それなりの金額になってしまった。満足度65%かな。
 
 時間も早かったので渋谷まで歩き、再開発を逃れたエリアをふらふら。以前、昼飯を食べた魚料理が旨い店を探したが、見つからず。お姉さんが「山形だぁ、山形だぁ」とだけ声を出している(店の名前が「やまがた」だった)妙な店に惹かれて入ろうとすると、満席で店を紹介された。ここが訳のわからない店だった。
 
 カラオケスナックのようなドアが2枚あり、それをギギーッと開けると、意外なほど広い。昭和のドライブインのような、あるいは潰れかかったホテルのロビーのような80畳ほどのスペースが広がっており、天井にはシャンデリアが付いていて、テーブルも椅子もスナック時代(だったかは知らないけど)からの使い回しなのである。それでいて、メニューは玉コンニャクの煮物、おみ漬け、芋煮といった手作り感ばっちりの山形の郷土料理で、彫りの深い外国人のアルバイトが運んでくる。計算されていないアンバランスのすごさに、笑ってしまった。20代から70代の男女が笑顔で呑んでいるのを見ていたら、立ち呑みの名店・富士屋本店が蘇ったかのようだった。
 
 カメラマンとは他愛のない業界話や若いデザイナーの呆れ話で憂さ晴らし。何の役にも立たないが、激務が長かったし、たまにはこんな日があってもいい。1時間半円の滞在で、料金は円山町の居酒屋の1/3。それでいて、ずしんと酔ってしまった。京王井の頭線渋谷駅から200mも離れていない場所に魔界を見つけてしまった。

19.11.20(水) LCCに乗っていろいろ疲れる

 晴れて15℃。
 
 朝9時すぎ、家を出て成田空港へ。札幌で夕方打ち合わせがあるのだが、現時点では自主プレであることと、LCCの飛行機に一度乗ってみたかったので、ピーチエアを初めて予約したのである。これが、とんだ珍道中になってしまった。
 
 成田-新千歳のチケット代だけなら往復で10000円ほどと、驚きの安さ。しかし、座席指定料490円×2を取られ、荷物が7kgを超えた場合に備えて1700円×2を取られ、空港使用料660円も取られて17,480円。さらに自宅から成田までの交通費が格安のシャトルバスを使っても1400円ほどかかるので、なんだかんだで23000円近くになる。もちろんホテル代は別である。ちなみに札幌ステイで「航空券+ホテル代」をじゃらんで探すと、一番安いものは26300円だった。もちろん希望する時間帯だとあと10000円ほど高くなるが、それを引いてもローコストではないことを知り、「チェッ」という気分になった。
 
 加えて、LCCは待ち時間が本当に長い。成田空港駅からピーチが入っている第3ターミナルへはシャトルバスを利用するか、歩いて10分以上。チケットをプリントアウトし、カウンターで荷物重量を量るまでの待ち時間が10分かかり(中国人の家族がカウンターで揉めていた)、さらに手荷物検査で30分(新千歳は45分!)である。もー、飛行機に乗る前から疲れてしまった。朝食べてなかったので、長崎ちゃんぽんを食べてから搭乗口まで300mほど移動。待っていると、「本日は満席でチェックイン待ちのお客様が多いため出発が40分遅れます」とのアナウンスを聞き、ムカッとする。登場してからも苦行は続いた。LCCは座席間が狭いことは知っていたが、たまたま後ろの席の人が体重100kg以上と思われる巨漢女性で、正常に体がシートに収まらず、こちらの背中、ちょうど肝臓あたりを膝で押してくることに。悪気はないことは分かっているが、痛いものは痛い。結局、こちらの方が背をシートから離さなくてはいけなくなった。こんな経験をしたのも初めてである。
 
 なんだかんだで新千歳空港に着き、札幌から地下鉄を乗り継いでデザイン事務所へ。電話では伝え切れない内容を詰めて、1時間30分あまりの打ち合わせが無事終了。空港のドタバタと比べて、なんとスムースなことよ。
 
 気温0℃。ピシッとした空気が気持ちいいほど。地元に戻ってきた甥と待ち合わせをしたススキノの店にタクシーで向かう。界隈では一番の老舗という古い佇まいの居酒屋だったが、よく磨きこまれ、壁もカウンターもぴかぴか。料理が出るのも早く、雰囲気と気遣いだけでも酒が美味しくなるというもの。気持ちよい打ち合わせができたせいで、酒がスルスルと入ってしまった。狸小路のハズレで飲み直し、10時半前にホテルに着くことができた。ここも意外だった。4000円ちょいという安さで選んだのだが、甥いわく、札幌では3番目あたりの大きなホテルとか。ロビーはエントランスから50mほども歩かなくてはいけないこと、受付の女性が欧米人の女性であることにちょっと驚き、客室に入ると30㎡あり、ダブルベッドで天井も高い。しかも眺望がよく、大通り方面がよく見える。ここは一体どうやってお金を儲けようとしているのだろう。頭の悪い私には分からない。
 
 酒の酔いよりも、朝からのドタバタでくたびれ、11時過ぎには寝てしまった。疲れた、足も背中も痛くなった、でも忘れられない1日になった。