NO DRINK,NO LIFE

ふらふら日記

反省すれどもシンポなし

店の話は出てきません テイシュの日常をダラダラ書いています

2019年2月

19.2.3 福はウチ、鬼はソトの気分で酒を飲む

 晴れて、13℃。春のよう。

 過労と睡眠不足のひと月を乗り切り、やっと普通に眠れる日が2日続いた。夕方、久しぶりに新宿の本屋へ出かける。読みたい本が山ほどあるが、とりあえず新聞の書評に出ていた本を2冊購入した。「仏教抹殺」は、1868年に明治政府が出した廃仏毀釈という命令に、多くの藩が新政府への従順を示すために仏教破壊に精を出していたという事実を書いたもの。目から鱗の感じがする。「植物はなぜ薬を作るのか」は、動かない植物の生き残り戦略という視点で綴られたもの。パラパラとページをめくると、自然の恵みでも何でもないことが冷静に書かれている。植物が口を利けたら、訳もなく自然が一番と信じている人間をさぞ嗤っていることだろう。

 その足でツマがこのところよく行く居酒屋へ向かう。相変わらず刺し身が旨く、近所の寿司屋なぞ遠く足下に及ばないレベル。その上、素晴らしいのは小賢しいこだわりがなく、チャーハン、ざる蕎麦までメニューに書いている(頼んでいないけれど)。そして、腰が砕けそうになるほど安いのである。これぞ居酒屋の鑑、まったく言うことがない。飲んでいるうちに、クサクサしていた気分が少し晴れていった。福はウチ、鬼はソトの気分である。たまには外の空気を吸って、頑張らなくちゃ。

19.2.6 虎の子に顔を出す

 曇って7℃。寒ーい。冬に舞い戻ってしまった。

 朝イチから原稿書きいろいろ。ある有名人の講演会のテープをまとめていたのだが、言いたいことは分かるものの言葉遣いが乱雑で、なかなか文章がまとまらない。30分の話を4000字に整えるのに、6時間もかかってしまう。割に合わない仕事だこと。

 夜9時すぎ、ぐっと寒くなってきたが、虎の子に向かう。年明けから忙殺されて、今日が今年初めてである。ご常連のIさんともう一人のIさんがカウンターでゆったりと飲んでいた。男性のIさんは6時台から飲み続けておられ、元気そのもの。話の語尾もしっかりしていて、すごいなぁと思う。頭がいいんだろうな。女性のIさんは忙しい仕事をやり遂げ、ゆったり食事を楽しまれていた。ご本職の音楽の話、いろいろ教えていただき、絵画と音楽の共通点に気付く。

 久しぶりに燗酒を2合飲んだら1時間半も経たず、いい心持ちに。明日もあるので11時前に店を出る。先週味わった心身の疲れがふつふつと湧いてくる。それが抜ける間もなく、次の仕事がほどなく動き出す。早く春になるといいなぁ。

19.2.8 荒木町にちょい飲みする

 晴れて10℃。 

 仕事、いろいろ。なかかな終わらない仕事がなんとかアップしたと思ったら、それを待っていたかのように、もーっと終わらない仕事が始まってしまった。どうしたものだろうな。うれしいけれど、大変だなぁ。

 仕事に飽きて夜9時過ぎに荒木町のバーに顔を出す。2ヶ月ぶりで申し訳ない感じ。50代のおっさんに挟まれて座ったが、30分もしないうちに20代と30代の男どもが4人で入り、空気が変わってしまった。ママが「静かに飲むならいいけど、少しは勉強しなさいよ」と冒頭にお小言。でも、まあ、話の内容も出身大学の話だとか、2年前の雪の日は高円寺で高いバーでワインを飲んでいたとか、人事の仕事は会社を代表しているとか、30代になったので世間ではもうおっさんだとか、内容のあさーい話にすっかり辟易する。よくまあ、それで酒が飲めるものだと逆に感心してしまう。ママは「なーに、分かった風な口を利いているんだか」と鼻で嗤っていた。こんな話を目の前で2時間も聞かされるのは、辛いだろうな。ちなみに、この店の常連さんの平均年齢は70歳オーバーである。そちらの話の方がよほど興味深くて、若々しい。人間に実年齢はあまり意味がないとつくづく思う。

 体の芯に疲れがどこかに残っているようで、酔いの周りが早い。少し早かったが、11時に店を出る。天気予報では明日の東京は雪とのこと。降るなら、どかっと降ってほしいなぁ。

19.2.15 飛行機に乗れなくなりそうになる

 曇って、5℃。あー、寒いこと。

 仕事、ひと段落。夕方、帰省のため羽田空港へ向かう。余裕を持って出たのだが、座席指定をしていなかったためクレジットカードで支払いを済ませていたにもかかわらず、危うく乗れなくなりそうになる。グランドホステスさんが言うには残り2席になっているそうで、1時間後の便でもいいかと言われて焦らされる。2つカウンターを回らされ、待つこと15分。なんとか乗れたのはよかったが、おかげで夕飯を食べないまま千歳まで行くことになった。電車の関係でゆったり食べることもできず、吉野家でごまかすことに。ちなみに松屋には小盛りがあるが、吉野家にはない。その代わり並盛りと同じ値段で「ごはん軽め」ができるという。それができるなら小盛りを作れ。なんだか理不尽。

 苫小牧9時半着。さっぶい。小さな用事を済ませ、11時過ぎに幼なじみがやっている居酒屋に顔を出す。4人組のお客さんと入れ違いになり、おかげでゆっくり話ができた。地震の話、実家の話、小中学校の同級生の話。いつもはできない話ができて、ゆったり酒が飲めた。牛丼のせいで料理があまり頼めなかったのが、少しだけ心残り。

 寒いけれど、温かい。北海道はありがたいなぁ。

19.2.21 地震、ふたたび

 晴れて14℃。うららか。

 仕事を延々。やってもやっても終わらず、いい加減にじれてくる。2月に別件が控えているのだが、それが運良く遅れてくれて助かっている。でなければ、どうなっていたことか。

 夜、9時半前に北海道で大きな地震あり。帰省から1週間も経っておらず、複雑な気持ちになる。幸い、兄宅には被害なく、安心する。ただ、震源地が以前から知られている道央の大きな活断層に近づいており、不気味だ。

19.9.22 満席の虎の子で酔う

 曇って13℃。まあまあかな。

 午後、新規案件の依頼がぽろりと入る。取材日は1カ月先の予定で、桜が咲いているかなと思ったら、ちょっとうれしくなる。夕方、近所のデザイン会社で打ち合わせ。クライアントのレスポンスが遅く、なかなか進まない案件があるのだが、会社としては3月に売上を立てたく、相談事いろいろ。気付けば1時間半も話し込んでしまう。

 仕事に飽きて夜10時に虎の子へ。金曜日は暇なことが多いのだけど、扉を開けると珍しいことに満席で、それも女子率が高くてびっくり。イベントがあったのかと勘違いするほどだった。久しぶりに会った常連のYさんがニコニコしていた。その気持ち、よーく分かります。カウンターでテレビ局の仕事帰りのSさんと、スポーツ談義を少しだけ。トルコの取材があるとかで、まあ、うらやしい。

 皆さんが三々五々お帰りになった後、常連のHさんと1年以上ぶりに四方山話で酒を飲む。立場上話せないこともいろいろあるが、悩み事は尽きないようだ。まあ、ストレスは溜め込むのが一番悪いので、たまにはバカ話で吐き出さないとね。

 最近には珍しく、タクシーで2時半帰宅。

19.2.23 河津桜が咲き始めた

 晴れて14℃。

 午後イチ、マンションの理事会。議題が少なかったので、30分で終了。だが、せっかく集まったので、1時間ほど今後の大きなテーマを話し合う。参加者は少なかったが、皆さんが性格がよく議論が楽しかった。

 帰り道、公園の脇の河津桜が五分咲きになっていた。風はまだまだ冷たいが、春は近づいている。頑張ろう、いろいろと。

19.2.25 目と肘が泣けてきた

 雨が降って17℃。

 夕方までどんよりとして、それからは久しぶりの雨が降り続けた。まとまった雨は今年初めてかもしれない。

 年明けからやっているとある用語集の大仕事がほぼ終了する。ようやく明日送れる目処が立った。200項目、3万字を新に加え、17万字を校正するという途轍もない仕事量だったが、泣きたくなるほど大変だった。目もマウスを動かす手も肘ももガタガタ、握力がなくなり、グラスを持つことも難しいほど。このトシでここまで体を酷使したのは初めてかもしれない。

 とあれ、年明けからこれで大きな仕事が2つこなし、この後がずいぶんに気持ち的に楽になった。これで一気に春が訪れてくれたら、どんなにかいいのに。