5月2日(火) 五月病だな

 快晴、23℃。アジジジ。

 午後3時前、近所の代理店にて小さなカタログの打合せ。担当ディレクター氏から恐る恐る「連休明けの提出はできませんか」と尋ねられる。またかという感じ。いいっすよー、と引き受ける。打合せは30分で終了。久しぶりに寄ったので他のディレクターも呼んでいただき、気になっていた案件の情報を仕入れる。細かいことは書けないが、営業はもっと頑張れと言いたくなった。

 その足で駅前の皮膚科でアレルギーの薬をもらって帰宅。新規案件のこと、いろいろやっているが、なかなかペースがつかめない。こんなに気持ちいい季節なの。緑がきれいな季節なのに。五月病かなぁ。


5月6日(土) 玉川緑道は天国なのだ

 薄曇り、28℃。もはや夏。

 朝イチ、ジョギングを6kmほど。遠回りした玉川緑道経由で帰ることにする。大山町から初台までの間に、すれ違った犬連れの人たちは10人ほど。子供の倍はいた感じである。それにしても乾いた風が気持ちいい。身近な天国は玉川緑道にある。

 帰宅すると、オークションで落札したPCのディスプレイが届いていた。以前からサブマシンにノートブックを使っていたのだが、画像のサイズが小さすぎて、ストレスを感じていた。連休明けからは厄介な仕事も並行しなければならず、PCをダブル使いすることにしたのだ。メインもサブもMac miniで、ディスプレイも同じ20インチ。前の所有者は仕事で使っていなかったのか、状態がよい。素晴らしい。HDMIケーブルだけが足らなかったのでヨドバシカメラで購入することにする。デスクの上の風景が10数年ぶりに変わった。

 夕方前からは、連休明け提出のパンフレットの原稿書き。なかなか決まらなかったが、3日目でこれならというレベルに仕上がる。これでよし、と。夜は悩ましい新規案件の原稿書き。こちらは初回プレゼンが来週だが、いまだ手応えを得るまでに至っていない。早く片づいたら飲みに出ようとも思っていたが、諦める。連休が終わってしまう〜。


5月10日(水) 自分の性格がうらめしい

 小雨、19℃。

 朝は少しひんやり、昼前に自宅を出るとかすかに雨が降っていた。電車を乗り継いで1時前、川崎のクライアント入り。1時間ちょっと、社長に話を伺う。前期業績は落ち込んだが、為替差損の影響が大きく、こればかりは民間企業がなすすべがない。そんなこともあり、話しっぷりには悲壮感がなかった。小学生の下校時間にぶつかり、帰りの電車内はにぎやかだった。学校で禁止されているのか、スマホをいじっている子はおらず、おしゃべりに夢中な子以外は皆本を読んでいる。美しい風景だなと思う。

 夕方から金曜日予定のプレゼンの件で、デザイナー氏と電話で長い打合せ。ホームページのリニューアルの案件で、コーディングに予想外にお金がかかることから対策をあれやこれや考える。半年間かけてやる仕事のギャラと、コーダーが1カ月間かけて完成させる作業のギャラがほぼ変わらない。ふざけるなと思ったが、ウェブの世界はブラックボックス。程よい次善の策が見つからず、頭がいたい。ついつい相手の言い分を聞いてしまいそうになり、ほんと、自分の性格が嫌になる。


5月12日(金) もっとがんばれ、ナチュラルローソン

 薄曇り、27℃。

 昨日、今日と、真夏のような気温。ただ、蒸し暑くないので気持ちがいい。

 昼前、表参道。1時からデザイナーの事務所でクライアントにプレゼンをする。期待通りの好感触。予算がけっこう行ってしまうので、安心はできないが、クリエイティブについてはいい評価がもらえてよかった。デザイナー氏も「いいプレゼンだったのではないですか」との評。来週、OKがいただけますように。

 歩いて原宿から電車で代々木まで。ナチュラルローソンで胡桃パンを買って帰宅。が、パン自体がぜーんぜん美味くない。2日前に食べたアンデルセンと雲泥の差。もっとがんばれ、ナチュラルローソン。夕方から通販カタログ2種類のコピーを書き進めるが、ページ数が多くて1時過ぎにギブアップ。この週末は、別件のカタログ書きもしなくてはならず、とても外出は無理。梅雨前の一番の気持ちがいい季節なのになぁ。

 
5月19日(金) 空が明るいうちから酒を飲む

 晴れて、26℃。

 ちょこまかした仕事がすべて片づき、修正依頼のメールもなし。窓から乾いた風が吹き込み、酒飲み心がそそられる。ということで夕方5時半に外出、久しぶりに経堂の元アルバイトのSちゃんの店に向かう。早い時間なので口開けかなとも思ったが、あにはからんやで、空がまだ明るいというのに、しっかり女子たちが酒を飲んでいた。カウンターにいたYさんは、下北沢時代の虎の子に来てくれたことがあるそうで、その折、こちらとも朝まで酒を飲んだとのこと。うー、申し訳ありません。10年前の記憶は、すっかり頭から消えていた。

 そのYさんは「ねむりすと」という肩書きを持ち、新しい仕事を始めたばかりとのこと。ご実家が布団店で、子供のころからいい枕で眠り放題だったそうで、第二の道は「眠れない人のお悩み解決と快眠追求」にテーマを絞ったという。ただ、「眠れない」というお悩みは、寝具で解決できるものもあれば、治療が必要なものもあるし、加齢が災いしていものもある。当然、資格を持っていなんければ医療行為はできないわけで、つまり全部のお悩みは解決できない。何ができて何ができないかを曼荼羅のように体系化してみたらどうでしょう、などといい加減なアドバイスをすると、面白がってくれた。当方、それで十分満足。2時間足らずSちゃんの肴とSさんとの会話で日本酒をゆっくり愉しめた。そろそろご常連さんが集まりだした9時前、お勘定してもらう。

 虎の子にちょっと寄り、早めに店を閉めたツマと参宮橋のバーへ。開け放たれた窓からは心地よい風が吹き、ほてった顔に心地よい。テラスの先にはライトアップされた代々木のドコモタワーが臨め、まことに美しい。今日一日で憂さが晴れた。カクテルを1杯だけ飲んで帰宅する。


5月26日(金) 歯医者で治療中に寝てしまう

 小雨、20℃。ちょいサム。

 昨夜は夜中まで仕事をし、その出上がりが気になって本日は早めに目が醒めてしまう。念には念を入れて原稿に手を入れてからメールで送信、ひと段落する。夜まで時間が出来たので梅ヶ丘まで髪を切りに行き、戻るとそのまま地元の歯医者に行く。1週間前から歯茎が腫れていたのだが、CTを撮ってもらうと奥歯近くの1本の根元が虫歯になっており、それが悪さをしているらしい。うーん。で、歯医者さんが「これは厄介だ。治すのに長く掛かりますよ」と脅し、「今日は仮歯の型を取るところまで行きたいな」とつぶやいたのち、治療が始まった。その長いこと、長いこと、長ーいこと。1時間もガリガリやられてしまった。が、幸い痛みがないため、口を開けた状態で寝てしまったらしい。「はい、起きましょう」と衛生士さんに起こされて、目が覚めた。人間、長く生きると、こんな芸当ができるようになるのだな。あー、びっくり。結局、なんだかんだで1時間半も歯医者にいた。

 自宅に戻ると、メールが1本入っており、午前中に送った原稿に代理店担当者から赤字が入って戻っていた。その提出が月曜日なので、当たり前のように土日仕事になってしまった。ばかやろー。夜中まで修正原稿は書き上げたが、勢いで提出すると必ずミスがある。明日改めて出来上がりをチェックすることにし、早めに仕事終了。古い邦画を見ながら、酒を飲んだ。

 
5月30日(火) おいしい酒と仕事をいただく

 晴れて、29℃。いいお天気だなぁ。

 午後イチ、虎ノ門で某社取材。初めておつきあいする会社で、事業内容がいま一つ分からない。そこで、全国各地を飛び回っている皆さんに時間を都合してもらい、仕事の内容を伺った。データを集めるために山の中を歩いてまわって、遭難しかけたり。パソコンやメールを使わない高齢者とコミュニケーションを取るのに知恵を巡らせたり。交渉相手に気に入られ、会ってもいない娘との結婚を迫られたり……。面白い話が、3時間たっぷり聞くことができた。苦労も多いのだろうが、それを感じさせない飄々とした口ぶりに、こちらの会社の人柄の良さを感じる。諸般の事情で納品は10月と長丁場になるが、滑り出しは順調。この感じで進められたらと思う。

 いったん帰宅して小さな用事を片づけていたら、不動産広告の修正依頼の連絡があった。pdfを見ればけっこうな量で、それを明日までに上げないといけない。しかし、7時から虎の子で友人と酒を飲む約束を入れてあり、うーむ、どうしたものか。どちらも譲れないとなれば、自分の体をスケジュールにねじ込むしかない。直しの仕事は明日早朝からやると腹に決めて店に行く。火曜日だというのに、店はけっこうな数のお客さんが入っており、ちょっと驚く。来月から働くAくんも来ており、挨拶する。

 友人は自分でいくつか会社を持っており、メインの会社がらみで破格の依頼があった。代理店も入っておらず、売上を期待されているわけでもない。それでいて、全国各地を取材して回ることができる。これほど好条件の仕事は、働き始めて初めてかもしれない。今年はパッとしないなーと思っていたが、ここに来て一気に運が開いた。40余年の友情の賜物だな。

 明日のことが気にかかり、11時過ぎにお開き。ヘパリーゼ内服液を飲んで12時半に就寝。さて、明日は5時半に起きなくちゃ。