3月2日(水)  ドライアイがつらいなあ

 快晴12℃。

 昨日からかかって、あるタレントの講演会のスピーチをまとめたのだが、超早口で50分も話すものだから、テープ起こしがやってもやっても終わらず、とうとう1万4000字にも。それを指定された3600字にまとめるのに四苦八苦し、深刻なドライアイになってしまう。夕方5時に送信して、以後、目薬をさしたり、マッサージをしながら夜中まで仕事。ストレスが溜まるなぁ。


3月3日(木) 夜半に下北沢に呼び出される

 快晴16℃。あったかいなぁ。

 ひねもす、仕事。 風邪を引いたようで、咳がとまらなくなる。仙台に帰ったTちゃんが店に飲みに来ていたが、顔を出せない。なんとか12時に一区切り付き、電話をすると下北沢の知り合いの店に来いとのこと。しょうがねーな。初めて会う若者、といっても30代半ばだろうけど、4人で2時まで酒席を囲む。Tちゃん、4時半から酒を飲んでいるそうで、そのまま朝まで店を回って飲み、始発のバスで帰る予定と言っていたが、そらおそろしい。2時過ぎにお開き。タクシーを拾い、代々木八幡でよく通っていた店の近くで3人を下ろして、こちらは帰宅する。すると、どこかで酒をまだ飲んでいると思っていたツマから電話。家だと伝えると驚いていた。まあね、こちらは明日も仕事はあるから。


3月4日(金) 金曜日はトラメンコの日になりました

 快晴、16℃。

 200アイテム以上あるギフトカタログ、第1稿フィニッシュまで残りわずかになった。これほどの力仕事をするのは久しぶりだったが、それにりに発見もあり、いい勉強になった。

 午後、目黒のプロデューサー氏より電話。クライアントの担当者が退職されるとのこと。買収された会社の社風にどうにも馴染めなかったもようで、まあ、しょうがない。

 夕方6時すぎ、虎の子のロゴや年賀状やらを長年作ってもらっているデザイナーのS氏と、店で久しぶりに酒を飲むことにした。S氏はグラフィックデザイナーのかたわら、金継ぎの講師もやっている。手を動かし、考え、話す。そのリアルタイムの時間の経過が心地いいんだとか。お仲間のY氏も俳句や日本文化の講師で各地に招かれたり、少しずつフィールドを広げている。さすがだなと思う。こちらは最近はまっている民俗学の話をしたのだが、S氏のツポだったらしく、面白がってくれた。これがどこかで繋がるといいんだけどな。8時と9時、アルバイトのY子さんのフラメンコショーを見せていただく。さすがはプロである。カスタネットの心地いいこと。体のしなりのセクシーなこと。生憎階下もお隣りの店も営業中なので床を蹴る踊りできず、時間も短かったが、皆さん、見ないと損だっせ。そのY子さんにSさんを紹介すると、金継ぎ教室に興味を持ち、4月から通うことになりそうだ。人生、そうやって広がっていくんだなぁ。

 なんだかんだ話しているうち、気づけば11時半。1カ月分の会話を1日で話したかのように喉が痛くなる。でも、すっきりした。明日もガンバらねだ。


3月9日(水) 山菜に手を合せたくなる

 雨が降って15℃。

 昨日は、電鉄会社の社長がとある会で行ったスピーチを、PR誌用にリライト。通常30分のテープを起こすのに4、5時間かかるのだが、外注さんに15分、こちらも15分やることで2時間で上げることができた。お金はかかってもストレスが半減するのは、うれしいものだ。 今までなんでこの方法を思いつかなかったんだろうな。昨夜の内に8割ほど仕上げた原稿を、12時にはアップできた。午後、赤坂にて和食PR誌の取材。今回は山菜がメインなので、内臓にかかる負担も少ない。これが肉だと、うれしいのは3品目ぐらいまでで、後は惰性で試食し、最後の方は難行苦行になるのだが。あー、らくちん。思わず、手を合せたくなる。5時前終了。帰りに梅ヶ丘で髪を切り、晩飯を食べて帰宅する。

 以後、夜中まで通販カタログの原稿修正作業。眼底が切ないほど痛く、頭も重いのだが、泣き言も言ってはいられない。もうすぐ3.11である。生きて仕事をできているだけで、ありがたいと思わなくては。


3月12日(土) 素敵な居酒屋と最低の居酒屋

 晴れて9℃。

 いいお天気なので、いつもならジョギングに出かけるのだが、アレルギー性のかゆみが酷く、あきらめる。くっそー。午前中から和食PR誌の原稿書き。午後は近所の皮膚科で診てもらった後、夕方まで仕事を続ける。ツマはスポーツクラブに泳ぎに行ったものの、改装工事のため休館だったとかで、ブーブー。もう少し仕事をしたかったのだが、7時過ぎに 幡ヶ谷で待ち合わせをする。ネットで見つけた、若者がやっている居酒屋が期待以上でうれしかった。出汁の利いた旨いおからは、師匠の店で食べていた味に近く、懐かしかった。日本酒は夫婦で3合飲み、お燗を付けてもらった大阪の秋鹿が上々。が、駅から近いというのに、寒さのせいか、遅い時間に賑わう店なのか分からないが、2時間いてお客はこちらを含めて2組。なんでだろうな、いい店なのに。店主に最敬礼されて見送られる。あまり、おもてなしモードが強くても落ち着かないものだが、ここは親しみすぎず、無愛想すぎない距離が、心地いい。また来ようっと。

 まだ時間が早かったので、もう一軒寄りたかったが、目指した店はネタが売り切れて早じまい。しょうがないので、初台まで歩いて帰ることに。道すがら、新しい居酒屋が出来ていたので入ってみたが、特大クラスの外れだった。酒はワイングラスで出し(うざったらしい!)、ごく当たり前の銘柄にもかかわらず1合1200円もし、タラに近いという言葉を信じて頼んだ南米のなんとかいう魚の西京焼きは、身がだらんとして激マズ。加えて、カウンターの並びに座った若い女性が肘を付くものだから、こちらの酒がずっと揺れている。お代わりすることなく、勘定してもらう。何をしたい店なんだろうな。2つの店の落差の、なんと激しいことよ。

 帰宅して飲み直すつもりが、なんと芋焼酎を買ってきてしまい、がっかり。不貞腐れて、早々に寝てしまった。


3月15日(火) 秩父は冬景色なり

 1週間ぶりに晴れて14℃。

 3月半ばだというのに寒い日が続いていたが、ようやく晴れた。日差しがありがたいなぁ。7時に起き、8時半のレッドアロー号で西武秩父へ。うとうとしてハッと顔を上げると、秩父の山々はうっすら雪をかぶっていた。昨日は都内も冷たい雨が降ったが、さすがは秩父。気温が3℃は違う。移動中、別件クライアントから電話。出てみると、今週末に出かける東北取材の行き先がクライアント都合で急遽変更とのこと。頭の中が白くなる。やーっと調整したのに。デッキに出て、協力先に謝ったり、お願いをしたり、調整したり。あー、やだやだ。

 本来の訪問先にてお昼をまたいで取材5名、15時半に終了する。業績低迷、一部事業中止につき、聞きづらい質問も多かったが、それを聞くのが商売である。半年後伺うときは、いい話が聞けるといいんだけれど。地元に帰ってきたのが、19時半。以後、夜中まで別件PR誌のリライトし、2時までかかってしまう。


3月17日(木) 東北某県を引っ張り回される

 晴れて17℃。暑いほど。

 6時半起き、7時45分の新幹線に乗り、和食レストランPR誌の取材のため東北新幹線でこじんまりした某駅へ。暖かい風が吹き、○○連峰がきれいに見え、天気予報は終日晴れ。幸先が実によろしい。1軒目の野菜農家さん、土づくりに一生懸命に取り組まれているそうで、生のまま食べた人参が実に甘い。社長の豪快な笑い方も気持ちいい。が、調子がよかったのは、そこまで。その後、自治体職員に引きずり回され、ヨーグルト工房、米農家、ハム工場、地ビールレストランを連れていかれるのだが、商品化がこれからだったり、がらんとした保管施設を見学させられたり。こちらは食材探しの協力をお願いしたが、いつの間にか農業の視察になってしまっている。それも、申し訳ないが、そんなに食材に力がなかった。撮影もうまくできず、食材もいいものが見つからない。ただただ時間を浪費するだけで、しまいには怒鳴りたくなってしまった。あー、むなしい。おまけにメインの食材が肉から魚へと急遽変更になったものだから、車でプラス2時間も走らなくてはいけなくなった。某市内は復興工事でビジネスホテルは、どこも満杯。しょうがなく隣町の民宿を予約し、8時半すぎ、やっと辿り着く。こじんまりした夕食をカメラマン、調理長と食べ、シャワーを浴びて早めに寝ようと思ったら、スマホにいやーなメールが2本入っていることに気づく。1本は文字校正をして、関係者に至急メールせよというものだったが、PCを立ち上げるもメールが届いていない。そのため、とんちんかんな対応をして、プロデューサー氏にねちっこい嫌みを言われる。もう1本はカタログのキャッチとリードを今夜中に送れという内容。昼間のうちに届いていたらしいが、たしか途中でチェックしたときは何も入っていなかったのに。量はそれほどでもなかったが、酒が入っていたため、たいしたことがないのに2時間もかかってしまう。あー、いやだ、いやだ。また、駄目出しメールが来たらどうしよう、なんて思いつつ布団に入ったら、2時間ウトウトしただけで朝を迎えてしまった。


3月18日(金) 虎の子15周年! ありがとう、ご常連さま

 晴れて18℃。さらに暑いほど。

 5時起きで、三陸海岸の大きな魚市場へ。目指した魚は少なかったが、まあまあ、いい写真が撮れた。ヘロヘロで民宿で朝食。津波のま傷跡が生々しい海岸を撮影して、仲買人の方を店で取材する。次の撮影ポイントまで1時間あったので調理長の買い物に付き合うつもりが、味噌会社が仕込みをするので前倒ししてこっちへ来いと自治体職員から電話が入り、やむなく移動する。くっそー。味噌会社はそれなり面白かったが、全工程を1時間半かけて説明されてしまい、途中、睡魔に襲われそうになる。長い長い1泊2日の取材がやっと終わって新幹線駅に戻ったのは、発車1時間前。いつもならお疲れさまのビールを飲むのだが、飲食施設がほぼなく、新幹線車内まで我慢。考えてみれば今日は9時に朝飯を民宿で食べたきりだったのだが、不思議と空腹感がない。それより、睡眠不足が堪えた。ビール、ビール、ビールと念仏を唱えつつ寝てしまう。車内販売のおにいさん、乗って15分後に登場し、やっとビールと飯にありつけた。あー、疲れた。頭も体もヘロヘロだーい。

 東京に20時着。自宅に戻ったのが21時で、シャワーを浴びてから1時間半眠ることにする。23時に目覚まし時計に起こされ、重たい体を引きずって虎の子へ向かう。本日は下北沢店オープンから15周年。24時近いというのに、店にはまだまだお客さんがいてくれ、賑やかだった。半分くらいは知らない人。それも女性が多い。いつから虎の子はそんな店になっていたんだろう。はて、なんで?

 あれから15年。初日は暖かい日で、一番に来てくれた友人デザイナーがぼんやり外を眺めながら酒を飲んでいた姿を今もはっきり覚えている。桜の本物の木が天井を突き抜けている変わった構えが受けて、若い方たちを中心に多くのお客さんがずいぶん来てくれた。映画の撮影に使われ、芸能人も飽きるほど見た。屋根を貫いた桜がいいお客さんを呼んでくれていたのだが、老朽化で取り壊しが決まり、桜の木も切られてしまった。上原に移ってからは下北沢からたった2駅なのに、街の違いに最初は戸惑った。が、やがて少しずつ歳の近い人たちが常連さんになってくれ、下北沢とはまた違う店になって今に至っている。最近は30代、40代も増えて、なかなかいい雰囲気である。

 小さな小さな店に、本日は30人を超える常連さんに来てくれた。これからも皆さんに足を運んでいただける店であり続けたいです。まあ、ワタクシメがやるわけじゃないですが。本当にありがとうございます、ご常連さま! 目指すぜ、25周年!


3月21日(月) 桜開花宣言の日にヒートテックの世話になる

 曇って、13℃。

 三連休の3日目。テレビで桜が開花したとのニュースがあったが、すっごく寒い。ヒートテックを履かずにいたが、我慢できずに再び履いてしまった。

 先週の秩父取材の原稿、ヘロヘロになりながら書き上げる。休む間もなく、飲食PR誌の原稿書きに取りかかる。肩凝り、尋常ではなく、めまいもするが、手は止められない。はー、ストレスがたまる一方だなぁ。


3月29日(火) 誕生日にもつ鍋を食べる

 快晴、18℃。

 呆れるほどの忙しい日々が、やーーーーーっと終わった。不動産パンフレット、某社事業報告書、飲食PR誌、通販カタログ、講演会リライト、某代理店採用サイト、食品メーカーカタログ。他にも細かい仕事をいろいろやっていて、我ながら年明けから3カ月によくまあこれだけ書いたものである。目も痛ければ、肩も痛い。それ以上に辛いのが寝不足で、気持ちが高ぶって5時間で目が覚めてしまう。が、それも今日午前中のメールで終了。さあ、今日は飲むぞ、とことん飲むぞと思っていた矢先の午後2時、PR誌の原稿にプロデューサー氏から修正依頼が入ってしまった。こちらの心理を読まれたか。担当部長が替わり、慎重を期したいとのことで、おっしゃることはごもっともである。まぁ、しゃーないと10時過ぎまで原稿書きに追われる(サッカーのシリア戦も見たけど)。8、9割書いたところで、ツマよりメールあり。こちらの誕生日を思い出したらしく、飲みに来る? だった。で、11時過ぎ書き上げ、晴れて飲みに出かける。

 店ではご常連のHさんと、すれ違いにご挨拶。ほぼ泥酔のJ氏、髪が伸びたせいで誰か分からず、「冷たいなぁ」と言われてしまう。申し訳ない。最近は骨董品収集にお金をつぎ込んでいるようで、「こんなに稼いでいるのに、なんでお金が残らないのだろう」とブチブチ。また、奥さんの誕生日にピアノを弾きたいので常連のI子さんにレッスンを受けたいと言っていたが、3時間睡眠を続ける毎日で、そんな時間はあるのやら。J氏とすれ違うように、元アルバイトのAちゃんが顔を出し、ちょっと飲んでから近くのモツ鍋やに移動。来月4日のイベントの話をするうちになんだかんだで2時までいて、帰宅する。疲れはたまりっぱなしだが、今日こそは寝るぞ。