12月4日(金) 悩ましいメールに悶々とする

 晴れて16℃。日差しが強く、風に湿り気があって9月の末のような陽気。

 午後イチ、西日暮里の企画会社にて打合せ。年末年始を挟んでの仕事の資料を受け取る。来週にはその関係で習志野某所を取材することになった。iPhoneで所要時間を調べると、1時間40分。取材時間はせいぜい1時間なので、はるかに移動時間の方が長い。年末だけにちょっと辛いが、 しゃーない。帰宅しばらくして、本日プレゼンしたカタログの件でディレクター氏より電話。クライアントにえらく高い評価をいただいたそうで、声が弾んでいた。うれしいなぁ。苦しんだ甲斐があった。その後2時間ほど仕事をし、気分が良かったので酒を飲みに行こうとしたのだが、そんな折を狙ったように不動産広告の件でディレクター氏から気の滅入るようなメールが届いた。内容を確認しようと思ったが、ご本人は別件の打ち合わせで電話に出られないとのこと。繰り返しメールの文言を読むが、意図がよく分からず、悶々としたまま夜中になってしまった。あー、悩ましい!


12月5日(土) Macが駄々をこねる

 快晴16℃。

 今月に入ってから、無線LANと外付けハードディスクの調子が不安定。インターネットがつながりにくく、自動バックアップができなかったり。ため込んだファイルをクリーニングするものの、パフォーマンスが一向に上がらない。昨夜、バックアップがなんとか取れるようになったが、今度はPCの画面もおかしくなる。ということで大事になる前に無線LAN装置を購入したのだが、それまでと同じ場所にケーブルをつなげたというのに、インターネットがつながらない。当然、メールも送れない。くっそー。ネットのコミュニケーションサイトで紹介されていた解決法を試すが、結果は同じ。今日やりたい仕事がまったく進まず、イライラ。しょうがなく、10年落ちのMacBookで作業する。が、パフォーマンスが超悪く、精神的にもよろしくない。夜中12時まで仕事をしたが、予定していた仕事の半分もこなせなかった。くっそー。


12月6日(日) マイクロソフトに頭が爆発しそうになる

 曇って13℃。

 朝イチからダメモトでインターネットをつなげようとするが、状況変わらず。解決法が他にあるのかもしれないが、それより今は時間が惜しい。朝食の後、自転車でヨドバシカメラに出かけて、Mac Miniを購入して帰宅。祈るような気持ちでインターネットを設定する。が、やはりつながらない。どうして、どうして、どうして(泣)。困り果ててプロバイダのサポートデスクに電話し、お姉さんにあれやこれや2時間近く相談するが、ついに改善しなかった。明日は5時に起きて、大分へ取材に出かけなくてはならない。今夜のうちに上げなくてはいけない原稿や、キャッチフレーズもある。どうすればいいのだ。書き上げたテキストをバイク便に載せようか、それとも自分で持っていくか…。

 が、そのとき神の啓示のごとく、iPhoneにはテザイリングという機能があったことを思い出す。おー、その手があったではないか。PCのそばに置くとPCが検出。つながる、つながる、つながる! これでやっと仕事ができる! が、新しいPCのOSが上がりすぎ、旧バージョンで使っていたWordのファイルが開けない! 絶望、歓喜、再び絶望。深いため息を付いたあと、マイクロソフトのサイトからWordが入った新しいOfficeをオンラインで買うことにする。が、パスワードがどうのこうのと訳が判らないことを書き連ね、「本人を騙る第3者の可能性があるので、後で連絡する方法で再登録してね」みたいな表示が出てくるではないか。キーッ。が、哀しいかなビル・ゲイツを罵っても事態は解決しない。しょうがないので、自転車を再び飛ばしてヨドバシカメラで最新Officeを買うことにする。が、いざ店で目録カードをレジに持っていくと、手渡されたものはスクラッチカードだった。え、何これ? 商品は? レジの人に尋ねると「裏をこすって出てきた番号をPCに入力して、ダウンロードしてください」と言うではないか。さんざん苦労した揚げ句に、紙ッぺら1枚か。重たい体を引きずり、自宅に戻って販売のお兄さんの言われた通りに入力したが、今度はコード番号を送るから待っていてねという表示。が、待てど暮らせどメールが来ない! なにやってんだ、ばっかやろー。結局、昨夜と同じ、旧いMacBookで作業することになった。なんだかんだでメールを送ったのが、1時過ぎ。明日明後日の不在にご迷惑をおかけしますのメールを送ったのが1時半。取材の準備が済んだのが2時だった。冴え渡った頭をなだめるのに、濃いめの焼酎を3杯を飲んでバタンキュー。オレの1日を返せ! 


12月8日(火) レンタカー屋に飛行機に乗り遅れさせられる

 大分は快晴16℃。東京は13℃だったらしいです。

 昨日は午前中に大分入り。和食PR誌のため、県南を移動して取材する。本日は朝5時起き。魚市場に5時半に行ったが、好天が続いた影響で漁が不調で、セリを待つ仲買人さんの顔も冴えない。が、セリが始まると威勢のよい声が飛び交い、楽しみにしていた大型魚もあった。仲買人の方にはいろいろお骨折りいただき、感謝してもしきれないほど。

 2時間半寒い中で立ち通しすっかり冷えた体を、ビジネスホテルの大浴場で温める。その後、眺めのいい場所を探して移動するが、片側1車線の道しかなく、予想外に時間がかかってしまう。昼過ぎ、朝お世話になった仲買人さんに改めてご挨拶。サクッと帰りたかったが、調理長の話が止まらず、30分オーバー。昼飯はサクッと済ませたものの今度は渋滞につかまり、カーナビには違った道を教えられ、どんどん時間が経過。レンタカーの営業所に返すのはギリギリになりそうなため、給油なし、空港返しにしたいと伝え、搭乗するANA にもギリギリになる旨を話しておく。運転したカメラマンががんばったおかげで、空港到着は出発予定の15分前。が、カメラマンと調理長を先にカウンターへ向かわせたまではよかったが、レンタカーショップからは「ずいぶん乗りましたね。550キロで、17,000円です」という信じられない言葉が…。手数料が割増になったとはいえ、いつもの3倍の金額である。だいいち550キロも走っていない。350キロか、そこらでは。が、レンタカー屋は「いえ、正しいです」の一点張り。しぶしぶクレジットカードで支払おうとしたら、今度は「現金でお願いします。クレジットカード払いなら営業所へお願いします」。昨夜はカメラマンが駄々をこねられて散財させられていたため、現金が2千円ほど足りない! ANAのお姉さんの刺すような視線と、「お客様が最後です。お急ぎください」の声に、こりゃ駄目だと観念。諦めます、乗りませんと伝える。

 げんなりした気分でレンタカー屋の車で営業所に移動、支払いを済ませて再び空港に戻る。自腹で3万6千円がきついなぁと思いつつ時刻表を見ていたら、ANAのお姉さんが寄ってきて、「事前にご連絡をいただいたので、3時間後の便でよければ手数料なしでお席をお取りしますが」と言ってくれた。あー、神様だ、神様がいた。手を合わせたい気分だった。時計を見たら、まだ出発予定時間前。初めに空港に着いてからたった20分しか経っていないことが、信じられなかった。ボーッとソファに座っていたら、レンタカー屋から電話。何かと思えば、「私の見間違いで、料金を多くいただき過ぎました。正しくは5千700円でした」とのこと。そりゃないよ。だったら払えましたたよ、現金で。が、飛行機はキャンセルしたばかりで、どうしようもない。元はといえば自分の時間の読み間違いが原因。 トシがそれほど違わない人に平身低頭させるのも気の毒になり、「気にしないでいいですよ。急がせたのはこちらですから」と伝え、2度目となる営業所行き。再清算してもらい、空港に戻る。はー、疲れた。それにしても、我が身のなんと間抜けなことよ。

 2人と別れ、独りレストランで鳥天で飲む麦焼酎の、なんと複雑な味であることよ。なんだかんだで、11時に帰宅。今度ばかりは、体以上に心が疲れました。本当に。


12月12日(土) 1勝1敗1引き分けの夜だった

 曇って16℃。

 ここ1カ月ほど仕事の忙しさと肌のアレルギー症状のために走れずにいたが、本日も叶わず。ストレスが溜まりっぱなしだ。

 店は本日定休日。7時過ぎにツマと代々木八幡で待ち合わせをし、ネットで見つけた日本酒がウリのおしゃれなコの字をした居酒屋に行くことにする。入り口付近に若い夫婦が子供を連れて酒を飲んでいたのでツマは辞めようと言ったが、今夜は日本酒が飲みたい気分だったので、そのまま着席。すると、店主から「先週もいらっしゃいましたよね」と言われてしまう。いえ、初めてです。さらに、同じことをツマにも。いえ、まったく。こんな顔した夫婦が世の中にいるものかねぇ。子供のカン高い声にイラつくツマをなだめて、日本酒2合ほど。酒は良かったが、料理がいま一つ。それと、店主の笑顔と丁寧な話っぷりが鬱陶しい。ブスッとされては居心地が悪いが、ニコニコされすぎるのも落ち着かない。自然体でやってくれ、自然体で。こっちはぼんやり酒を飲みたいだけなんだから。

 飲み直しのため、ガードレールを潜って山手通りの先をうろうろ。閑そうなイタリアンがあったので入ったら、大当たりだった。料理は早い、ワインは安い、パスタが美味い。マダムと思われる美人の女性もシェフも話しやすく、くだらない話にもつきあってくれる。参宮橋にもここ2年ほどの間に3軒のイタリアンができたが、帯に短し襷に流しで2回行ったところがないのだが、ここはいい。なんだかんだで11時を周ったところでお会計してもらう。そのまま家に帰るつもりだったが、駅の近くに今週できたビストロがまだ営業していたので、ちょっとだけ寄ってみることにする。ホール係のお姉さんは感じが良かったが、その前のイタリアンの印象が強すぎで、何を食べたか記憶がない。今夜は1勝1敗1引き分け。


12月14日(月) 牛肉責めに遭う

 曇って13℃。

 本日は午後からPR誌用の料理取材があるため、軽く昼飯を食べ、2時半に現場に入る。今回の食材テーマは牛肉で、5品を試食するスケジュール。時間がなかったため、カメラマンはペースを上げて撮っていく。が、するとこちらもハイピッチで食べなくてはならず、なかなかシンドイ展開。半分も食べないけれど、それでも腹が膨れてしまう。テレビで食べ歩きをするタレントやレポーターがいるが、あれはあれで大変な仕事なんだろうな。滞在2時間で5品食べて終了。晩飯は抜いたが、それでも夜中過ぎまで胃が痛かった。


12月20日(土) iPhoneにイライラさせられる

 快晴、12℃。

 仕事が順調に片づき、体調も小康。午前中、久しぶりに山手通りをジョギングする。風はあったが、雲がなく、日差しが暖かい。あまりペースを上げ過ぎることがないようにしたが、それでもうっすら汗を掛けた。50分走って帰宅。やっとすっきりした。

 午後からはPR誌の2ページ分の原稿書き、ワシワシ。7時すぎ、新宿のauでiPhoneを6Sに交換してもらう。入店のときに1時間から1時間半かかりますと言われたが、果たしてその通りで、手続きを終えて店を出ると8時半を回っていた。なんだかんだ割引があって、お姉さんの説明だと、毎月の料金が4千円近くも下がる。自分のシミュレーションよりなぜか千円近く違っていたが、とにかくうれしい。ともあれ、後はcloudに上げていた電話帳やらスケジュールを移行すればおしまいだ。ウキウキした気分でiPhoneを操作するが、なぜかダウンロードできない。何度やっても状態は変わらず。こういうときは焦るとロクなことがないのは何度も経験済みだったので、とにかく初期化するに限る。が、どこを触ったものか、voiceoverになってしまい、「○○です」「○○をしています」「○○のボタンです」といちいち話すものだから(当たり前だけど)、イライライライラのピーク。それを消そうとするが、ネットで紹介されていたやり方では反応しない。自分のものになってたった数時間しか経っていないが、やっちまったかなぁ。Applecareに入らなかったことを、激しく後悔する。悪戦苦闘すること1時間で、ついにギブアップ。明日の朝イチにアップルストアへ行くことに決め、仕事を再開する。

 原稿書きは12時過ぎに終えたが、iPhoneのモヤモヤは消えぬまま。モヤモヤした気持ちのまま録りだめしたテレビを見ていたら、3時になってしまった。


12月25日(金) お中元の打合せをする

 曇って2日続けて15℃。暖かすぎて落ち着かない。

 世間的にはクリスマス。大企業の中には今日が仕事納めのところもあるというが、暖かすぎて気分は年末モードにならない。午後、来週入稿予定の飲食PR誌の文字校正、その後は別件PR誌の原稿書き、5時からは3年続けているお中元のカタログの打ち合わせ。お中元の原稿は何と初稿出しが1月15日とのこと。まったく腹立たしい。何でそんなに早いのかとディレクターに聞くと、閑に時期に社員が袋詰め作業をしたいからとのこと。まー、貧乏くさい。真冬に初夏の原稿を書く身の、なんとも落ち着かないこと。ディレクターのせいではないが、さんざん毒づいてやった。

 細々した用事をすませ、帰宅。原稿書きのペースが上がったら馴染みの店に顔を出すつもりだったが、10時を回ってしまい、断念。あー、酒が飲みてー。


12月28日(月) 宿題をいただく

 晴れて10℃。これぐらいでいいのだ。

 昼過ぎ、芝のクライアントで打ち合わせ。ちょっと遅れ気味だったのでタクシーで行ったら、20分も前に到着。が、こんな時に限って待ち合わせをしたディレクター氏が遅刻し、寒風の中を耐えることに。なんだかなぁ。

 打ち合わせ、1時間半。一度OKが出たカタログに、クライアントから注文が入り、年明け初日にプレゼンをすることになった。クライアントは本日が仕事納めだが、こちらはあと2日働かなくてはいけない。くっそー。 同行ディレクターが怒りまくり、グチまくる。こちらは呆れるばかり。その帰り、店にも例年飾っているカレンダーを買うため、表参道へ。以前に来たときとは違う道を使ったら、見事に道に迷ってしまう。表参道は外国人観光客で溢れ返り、原宿の交差点の辺りは前に進めないほど。こういうところに来るのは欧米系か、東南アジアの人ばかりで、中国人には原宿は人気がないらしい。自宅用のカレンダーを求めて表参道ヒルズ、新宿の東急ハンズに行くが、いま一つ。

 代々木の立ち食い蕎麦屋で、晩飯がわり。ディレクター氏とメールでやり取りしながら、夜中まで原稿書き。本日も外出ならず。


12月30日(水) 諦めて仕事納めにする

 晴れて11℃。

 マンション管理関係PR誌の原稿書き、結局、終わらず。正月休みを何とか確保したくて頑張ったが、疲労困ぱい、集中力低下で、とうとうギブアップする。

 7時過ぎ、本当は昨夜で営業を終えていた虎の子に行き、独り納会。後片づけをするツマを相手に日本酒を2合、ハイボールを2杯。昨夜は来られなかったO氏がお友達と連れ立って寄ってくれ、2人の話をぼんやり聞きながら過ごす。11月末から1カ月続いた忙しさで疲れが溜まり、体のあちこちが悲鳴を上げている。閑で年末を迎えるよりはるかに精神的には良いが、体は年齢に正直だ。9時に店を閉め、下北沢の居酒屋「路次」へ。店主夫妻に挨拶し、名物のモツ鍋にたっぷり大蒜を入れてもらって2人で平らげる。その後、昨夜ケータイを忘れた常連のN君に返すため、昔からよく行っているバーに寄り、ママに預けて電車で参宮橋。そのまま帰るつもりが、ツマがお世話になっているバーに明かりが付いていたため、1杯飲んで帰宅する。途中から、記憶が曖昧になり、最後は眠ってしまったもよう。

 個人的に今年は繁閑の差が大きかった。6月、7月は半テツの日が続き、頭も体もふらふら。が、夏を過ぎてから動きが鈍くなり、忙しい日々が復活したのは11月半ばからだった。虎の子は常連さんに加え、新しいお客様も増え、ボチボチだったらしい。少しだけ明るいものが見え出した2015年。さて、来年はどんな年になることやら。