6月1日(月) それでも、浴衣はまだないだろう

 晴れて、28℃。

 午前中はまったり。午後3時過ぎ、新宿の外れにあるクライアントにて飲食系PR誌の打合せに出席するため初台から電車に乗ったのだが、それが急行だったことに気づかず、市ケ谷まで行くはめになった。それでも、余裕をもって出かけていたため予定の5分前に到着。企画はほぼ提案通りの内容でOKをいただき、サクッと30分で終了となる。乗り換えの新宿駅構内にて浴衣姿の女の子を3人発見して、びっくり。たしかに今年は梅雨前と思えないほどすでに暑くなっているが、それにしてもまだ浴衣はないだろう。きみたち、屈託なさすぎるぞ。

 一旦、帰宅して30分ほど休憩。再び初台から今度は小川町を目指す。こちらは不動産のキャンペーンの打ち合わせで、45分ほどで2案件分をこなす。こちら以外、参加した3人ともヘビースモーカーなのだが、短期集中の打合せで助かった。オフィスを出たのは7時近かったが、まだ空が明るく、この後も仕事があることはあるが、なんとなく心が浮き立ってくる。帰宅後、11時まで仕事の調べ物、多々。以後、土日の2夜連続のNHKスペシャル「戦後70年ニッポンの肖像 豊かさを求めて」を見ながらウイスキータイム。1話目、なぜ日本は高度経済成長が可能だったかを解き明かす内容で、興味深かった。2話目、アメリカの金融自由化の要求に応えるうちに不動産にじゃぶじゃぶお金が注ぎ込まれ、やがて破綻したということを解説したもので、こちらも面白かった。週末2日走ったため体に疲れが残っており、ウイスキータイムを早めに切り上げる。


6月6日(土) レキシVSオシャレキシで仕事にならず

 曇って25℃。

 朝から真面目にお仕事。ジョギングにも出かけず。昨日、YOUTUBEで「レキシ」というファンクバンドを知り、はまってしまう。歌詞が日本史なのである。縄文土器と弥生土器のどっちが好きと訊ねる「狩りから稲作へ」、 大石内蔵助と大塩平八郎(ずいぶん時代が違う)を唄った「Salt&Stone」、武士とお姫さまのロマンスを唄った「きらきら武士」とかとか。ぶっ飛び加減がすげーです。「あなたは武士武士、きらきら武士 手綱をギュッと手綱をギュッと強く握って なかなかキュートな刀と一緒に 武士イン・ザ・スカイ♪」。もう、訳が分からない。でも、このバンドは英語風に唄わないところや適当な英語を入れないところが偉い。それとリズムもメロディも実にうまいのである。アフロヘアのボーカルの池田貴史、どこかで見たことがあるなと思ったら、ときどきタモリ倶楽部に出てきた人だった。まさかミュージシャンだったとは。

 そのレキシが昨年8月にジャズピアニストの上原ひろみ(「オシャレキシ」)とスペシャルコラボし、武道館のライブがテレビでオンエアされていた(らしい)。で、こちらは仕事に飽きてYOUTUBEを覗いていて遭遇したというワケだが、レキシをオシャレキシが完全に喰っていた。ジャズの演奏も凄いが、こちらも物凄い。大爆発である。意味はないけど、すごい楽しい。幸せな気分になる。これが時代の気分なのかなぁ。全部で5つぐらいのパーツがあるのだけど、その全部を何回も聴いてしまった。なもので、仕事の捗り具合がまことに遅い。困ったものだなぁ。

 ツマは夕方、友だちと蕎麦を食べるため下北沢に出かけ、夜中に帰宅。それから撮りだめたテレビを見ながら小一時間ウイスキータイム。明日も頑張らなくちゃ。


6月13日(土) どうにもこうにも外出ならず

 曇って29℃。

 昨日は虎の子代々木上原店の8周年デー。たくさんのご常連様にお越しいただき、お陰様で大変盛り上がりました。心より感謝しております。(テイシュ代読)

 今週はずっと家に籠って仕事をしていたのだが、ようやく時間が取れ、朝は名付けた玉川上水緑道コースをジョギングする。実は眼鏡を外していることに気づかず出かけたのだが、15m先の看板の文字までなんとなく読めていることに驚く。2月に見学したときは、左右とも0.09だった。このところPC作業のときに掛けている眼鏡が合わず、多くの時間を裸眼で過ごしていたのだが、それが作用したのだろうか。40年も掛け続けている眼鏡とおさらばできるなら、いいなぁ。走った距離、6km。ジワッと汗をかいて1時間で帰宅する。

 テレビでは女子サッカーのW杯、日本対カメルーンの試合のライブ。前半で2点先制するも、その後はパスが繋がらず(人工芝の影響もあるのだろうけど)、ずーっと押されっ放し。終了間際とうとう1点入れられてしまう。なんだか、すっきりしないなぁ。

 午後、マンション管理組合の理事会。出席した理事は相変わらず少ないが、いろいろな案件が前に進み、珍しいほど気分がいい。以後、夜までずーっと仕事。10時に切り上げ、暇だったら早めに店を閉めると言っていたツマに電話すると、一見さんが一組だけど微妙とのこと。そういう場合はだいたい帰れないものと、相場は決まっている。駅前に焼鳥屋がオープンしたので覗きたかったが、おっさんが1人で飲むような店でもなく、結局、宅飲みすることに。あー、つ・ま・ら・な・い。。12時過ぎに帰宅したツマを相手に「ブラタモリ」の録画を見ながらうだうだ酒を飲み、1時過ぎには寝たもよう。


6月17日(水) カメラマン氏となんとか会う

 晴れて24℃。

 朝から講演会のテープリライト。5時間かかってなんとか仕上げる。今回はご本人がプロジェクターを使って説明する部分があり、PR誌の制作を請け負っている会からデータを取り寄せてもらう手はずだったが、なしのつぶて。加えて、所々に訛りの強い英語(ご本人は中央アジア某国の人)が入るため、確認作業に悪戦苦闘。ずいぶん耳と目が疲れてしまった。夕方はからは不動産のパンフレットづくりのコピーワークを再開。普段の仕事では使わないご大層な言葉をこれでもかというほど使わなくてはならず、自分としてはすっきりしない。が、仕事は仕事であの、なんとか折り合いをつけて書き上げ、デザイナーにメールすると代理店チェックは明日なので、今日は今夜の対応はありませんとのこと。うれしい誤算になったため、半ば諦めていた長い付き合いのある先輩カメラマンに会いに9時過ぎ店へ向かう。

 再会したのは3年前。そのころ業界が厳しいときだったが、久しぶりに会うと顔がすっきりして穏やかな表情になっていた。仕事もそれなりに順調に回っており、ニューヨークのamanaと契約している写真にぽつぽつ注文があり(世界的なニュージシャンのCDになっております)、いいお金になるとか。結婚した娘さんがニューヨークにいるので、しょっちゅうアメリカに行っているが、それも飽きたので間を取って今度はハワイで会うとか。なんだか優雅な話でいい。昔憧れた人には、ずっと輝いていてほしいなと思う。

 いつもより早い時間に酒を飲んだため、12時過ぎにはほろ酔いに。ツマはまだ皿洗いがあるということで、酔い醒ましがてらに歩いて帰宅する。あー、明日も忙しくなりそうだ。


6月19日(金) 半徹してしまう

 曇って26℃。

 昨日は朝10時に、不動産の仕事をしているデザイナー氏から電話。普段メールでやり取りしているので何かと思ったら、パンフレットの構成が大幅に組み直しになったので、これから修正にかる。新しい制作物もある。夕方にはそのラフが上がるので、一晩時間を確保してほしいとのこと。言い方は丁寧だが、依頼された内容は過酷で。これで別件の仕事を入っていたら対応できるだろうか。心が寒くなる。今日は別件の原稿書きに使いたかったが、優先順位を変えることにする。夕方、問題のパンフレットのデータが到着。新規ページがずいぶん増え、げんなりする。チラシ、スタイルブックと書き進め、全部書き上げたのは朝の6時だった。

 布団に入ったものの頭が冴えて眠れず、7時過ぎまでジタバタ。なんとか眠ったが、肩凝りのせいんのか、背中に大きな腫瘍ができた夢を見てしまう。気分最悪。10時にPCを開くと、プランナーからすでにチェックが入っており、午前中に対応する。午後、再び修正が入り、夕方まであれやこれや。昨日のことがあったので、戦々恐々としていたが、11時すぎまで連絡なし。いくらなんでもこれから朝までの依頼はないだろうと腹をくくり、映画を観ながらウイスキータイム。「新・仁義なき戦い」、金子信男と菅原文太はよかったが、出来は「仁義なき戦い」の方が良かったな。寝不足だったが、最後まで見終えて1時半就寝。長い2日だった。


6月22日(月) 宮崎でオケツの皮がすり減る

 曇ったり、雨が降ったり、24℃。宮崎の話ですが。

 朝7時前、羽田空港へ。1泊2日の取材のため、8時20分のソラシドエアという可愛らしい名前の航空会社の飛行機で宮崎へ向かう。現地では前日まで大雨続きとのことだったが、なんとか午前中は薄曇りを保ってくれていた。空港から最初の取材先の日向市までは約100km、高速を利用して約1時間半かかった。取材は30分強で終了してしまう。途中、細うどんを熱々のおつゆで食べる天領うどんを食べて、次を西米良村を目指す。距離は先ほどと変わらないが、一般道しか走っていない。それに道も狭く、2時間余りかかった。気温は低いが、湿度が高く、山の中腹まで靄がかかっていた。カメラマンいわく、グアテマラを思い出したとのこと。取材は1時間ほどで終了。途中から雨足が強くなる。カメラマンとくだらない話をしながら、ホテルがある宮崎市を目指す。距離は75km。1時間40分あまりかかってしまった。こちらは運転をしないからいいけれど、それでも1日で5時間、270kmの移動はしんどい。福島も岩手も広いけれど、宮崎も負けていない。お見逸れしました。

 夕食は、取材先の社長が経営している野菜中心のレストランで7人で会食。地元は醤油も味噌もかなり甘口なのだが、東京で調理師をやっていた人が料理を作っているそうで、東京そのままの味だった。新鮮な茄子、ピーマン、鱒の刺身に感激する。いつもは2杯目を日本酒にするのだが、このあたりでは飲む習慣がなく、メニューにもない。で、久しぶりに芋焼酎を飲むことにする。お薦めに従い、へべすという地元特産の柑橘類を搾ると、超すっきりした味。詳しく書くわけにいかないが、宮崎の人は皆さん人柄がよく、話をしていて気持ちがいい。3時間、たっぷり飲んで食べて、ごちそうになってしまった。皆さんのお目当ては同行している調理長なので、カメラマンとこちらは10時過ぎにホテルに帰る。疲れました。オケツが痛とうございます。


6月23日(火) とうとうビールに辿りつけず

 曇って29℃。宮崎の話ですが。

 昨夜は早めに寝たため、7時に起床。全国のいろんなところのビジネスホテルを利用しているが、このホテルは部屋の清潔度といい、広さといい、朝食のバリエーションといい、すべて満足。宮崎に出張するなら、皆さん、ここがいいですよ。9時、出発。市内の農家を訪ね、取材。お昼、朝ごはんをしっかり食べたというのに、ごちそうしていただいた蕎麦を満喫する。ここで調理長と別れ、カメラマンと2人、市内をあちこち撮影。余裕をもって移動していたのだが、青島神社の駐車場が見つからず、30分ロス。レンタカーの営業所が判りにくいところにあり、さらに20分ロス。空港でお疲れさんのビールが飲みたかったが、時間がなくなった。さらに、別件で送ってもらった音声データが聞こえないとかなんとかという電話を受け、で、テープのリライトをお願いしていた外注さんにキャンセルを入れなくてはならず、出発ロビー内でもバタバタ。出発10分前にようやく機内に乗り込んだ。あー、疲れた。

 空港からカメラマンの車で目黒まで送ってもらう。渋谷からバスで8時帰宅。シャワーを浴びて虎の子に出かけるかと思ったが、メールをチェックすると、聞こえなかった音声データを会場の担当者が修復、聞こえる状態になっていた。あーれー。こうなると、自分でリライトをしなければならない。以後、5時間かかってリライトをすることになった。くたくた。とうとうビールには辿り着けなかった。


6月30日(火) 銀座で料理人とカメラマンが青くなる

 曇って26℃。

 午前中は先週取材してきたPR誌の原稿書き。午後イチ、その関連で銀座の店にて料理の取材。調理長、お願いしていた料理を1つ失念しており、急遽考えていただいたが、他店と料理がカブっているおり、NGを2回出すことになった。焦らしてしまったな。バタバタしたが5時過ぎ、取材終了。カメラマン、財布を落としたかもしれないということで、駐車場代を立て替える。彼は明日から那須にて取材のため、車内では下ろしたばかりの金とクレジットカードがなければどうしようと心配な様子。そりゃそうだ。恵比寿にある事務所に戻ると机の上に財布を発見し、こちらもついでに安堵する。いがったっす。

 外が明るいうちから酒を飲み始めるサラリーマンやOLの波をかき分け、恵比寿から代々木へ。今日も寝不足かなと思いながら、帰宅する。テレビでは、新幹線の中で焼身自殺をした男のニュース。世の中には馬鹿がいるもんだ。以後、夜中までPR誌の原稿書き。デザイン会社の社員旅行が入り、厳しいスケジュールになったがなんとか待ち合いそうでよかった。めでたし、めでたし。