2月4日(水) カーボンファンヒーターに謝る

 晴れて9℃。

 12月の電気代が2万円をゆうに超えた反省から、1月は2台あるオイルヒーターのうちリビングの方をずっと使わずにいたら1万円も下がった。おー、すげー。が、 ツマいわく、カーボンファンヒーターに換えたらもっと下がると。セラミックが主流かと思っていたら、いつの間にやらカーボンとは。知らなかった。それが一昨日のことだったのだが、Amazonで調べるとどーもデザインが好きではない。あまりに華奢過ぎて、いくら転倒防止機能が付いていると言われても目が落ち着かない。どうしたもんかと迷っていたのだが、やっと納得できるものが見つかった。BRUNOというメーカーのもので、遠目で見るとアラジンブルーフレームの細いバージョンのよう。で、昨日申し込むと、早くも昼に届いた。すげー。中国製のため、外側のパネルの貼り方が雑だが、形はいい。設定温度の切り換えも無段階で、それもいい。そして何より温かいのがいい。今日は気温が高いせいもあるが、最小の400Wでも暑いほどだ。ああ、幸せ。早く買っておけば、ずいぶん電気代が下がって元が獲れたのにと反省する。

 明日は朝っぱらから松戸で取材。夕食後はその準備をしておこうと思っていたら、長い付きあいのプロブューサー氏より「今、先輩と初台なんだけど、お店の場所を教えて」と電話が入った。よりによってこんな日に掛けてくるとは。でも、せっかく武蔵小山から来てくれたのに、顔を出さないのは申し訳ない。スピードを上げて準備をすまし、2時間遅れで店に向かった。10歳上のクリエイティブディレクター氏とプロデューサー氏、それに知りあいという女の子が飲んでいたのだが、すでに出来上がっており、ベロベロ。女の子は真っ赤っか。男ども2人はスケベ話に振れたり、仕事の話に振れたり、スティーブ・ジョブズに会うのを取り持ってくれた先輩が亡くなった話に振れたりであったが、こちらは明日のことが気掛かりで酔っぱらうこともできず、辛いこと辛いこと。結局、2人が帰ったのが12時過ぎで、こちらも最終で帰ることになった。

 お会いしたOさん、博識で、アメリカで長く働いてどこか感覚が日本人にないものがあったりで、なかなか面白かった。一緒に仕事をするかどうかはともかく、ご近所だし、酒飲み相手としては好都合である。いい出会いになりました。


2月7日(土) 眼鏡を誂えに行く

 曇って9℃。

 午前中、久しぶりにジョギング。日差しはなかったものの空気が温かく、春が近いと感じる。去年から眼底がじんじんと痛く、目薬を差しても効果なし。時間が少しできたので、午後2時過ぎに田町の眼医者へ向かう。3年ぶりに診てもらうと、視力は左右とも0.09と変わらなかったものの、老眼が進んでいるとのこと。原因が分かって安堵する。ずいぶん前に亡くなった伯母が目の弱い人で、長い間、眼球に注射を打つという治療を受けていた。世の中には痛みを伴う治療法があるだろうが、子どもだった自分はそれが拷問のように思えた。その恐怖心が今も消えず、目の病気にだけはなりたくない(他もだけど)。

 病院で処方せんをもらい、そのまま新宿の小田急百貨店の眼鏡売場へ行く。冗談のように軽いリムレスフレームがあって引かれたが、こちらは近近レンズ(半径2メートルだけ焦点が合うレンズ)でプリズムも入れているため、強度が足らずに却下。適当なフレームを選んで帰宅する。

 10時過ぎまで仕事。休日で外出していたツマと地元のバーで待ち合わせる。犬連れの夫婦と30代の女性とこちらの4人が離れて座っていたが、前期高齢者の元気いっぱいオババ3人が来店。犬がギャンギャンと吼えるは、どこかで買った「おしゃべりぬいぐるみ」で遊ぶはで、うるさい、うるさい、うるさーい。静かに飲んでいる客の迷惑を考えないらしい。さらには一人は結婚できなかったことを恨み、もう一人は若い日のイタリア人との恋を懐かしみ、親が残してくれたアパート経営のことや介護のことでグチり、どうでもいい話ばかりで、いやになる。都会の真ん中だが、田舎のオバサンとなんにも変わらない。美しい夜景を見ながら、よくまあ無内容な話を大声でできるものだ。20分遅れで到着したツマも呆れ、1杯だけ飲んで11時半に帰宅する。

 12時過ぎ、家の電話が鳴るので何かあったかと思えば、酔っ払いの友人からだった。内容は到底酔っぱらってするようなものではないのに、酒の勢いで自分の事情を一方的に話してくる。カチンと来るところもあり、適当にあしらって電話を切る。5年前にはがんで生死をさまよったことがあったのに、我がままのところはなーんにも変わっていない。どいつもこいつも、くだらない。土曜日の夜が怒曜日になってしまった。あー、腹が立つ。


2月11日(水) 建国記念日にプリンターを買う

 晴れて11℃。

 建国記念日だけど関係なく、朝からたっぷり仕事。昨夜遅くまでかかってテープを起したテキストをリライトするが、なにぶん話し手が素人のため、語尾があやふや、時系列もぐちゃぐゃ。本人が言っている言葉を補足してやらないと、いつ、どこでがまるで分からない。そのネタ探しに苦労してしまい、昼に上げるつもりが、夕方までかかってしまった。

 2日前からプリンターがインクカートリッジに反応しなくなった。今夜のうちに大量のpdfデータをプリントアウトして校正しなくてはならない仕事があるため、サイトに紹介されていた対処法を試したが、結局、直らず。9月に買ったばかりで保証期間内であるというのに、泣く泣く買い替えることにする。プリンターはいつから使い捨てになったのだろうな。ヨドバシカメラで自転車を飛ばし、全力で帰宅。そこからあたふたと文字校正し、赤字を入れた紙をスキャンして、代理店に送れたのは1時だった。11時過ぎ、担当営業の人にどうしても口頭で伝えなくてはならないことがあり電話すると、休日の深夜だというのに気持ちよく対応してくれた。すみませんな、まったく。

 明日も早いが、頭が冴えて寝つけず、2時半までウィスキーをかっくらう。それにしてもプリンターをもったいないことをした。EPSONのばかやろー。


2月15日(日) 埼玉で赤城おろしに吹かれる

 快晴、11℃。

 朝イチから原稿書き。早めに昼飯を作ってもらい、正午前に東上線の東松山のとある団地まで取材に向かう。遠い、遠い、すんごーく遠い。なんと、参宮橋から1時間20分。さらにバスで10分。その上、風が腹が立つほど冷たい! 赤城おろしっていうのか、とにかくつべたい、耳が痛い。都内より3℃は低いだろうな。恨みごとを言いたくなった。写真撮影と理事長取材で、みっちり2時間半。駅まで戻ると5時になっていた。冷え冷えとした車内で新宿に6時過ぎに戻り、先週頼んでいた眼鏡を受け取って参宮橋に戻る。夜なべ仕事が待っているので、松屋で麻婆カレーを食べて帰宅。あー、疲れた。

 気合いを入れ直して、別件PR誌の原稿書き。いつになくラクなテーマだったので、1時に書き上げる。素晴らしい。気分を良くして、ちょっと深酒をしてしまう。来週はさらに忙しくなりそうだが、がんばらないと。


2月21日(土) 松陰神社前の名店が幕を下ろす

 快晴、10℃。

 午前中、ジョギングに行くつもりが寒さにめげて中止。夕方まで原稿書きで慌ただしく過ごす。3時過ぎ、近所のクリニックに薬をもらって帰宅する。仕事を再開するも片づかず、切り上げて松陰神社前に出かける。そこはご常連Tくんの友人で仙台でも居酒屋を経営しているJさんが切り盛りをしていたが、締めに出していたラーメンが人気を呼び、それ一本で食べていくことになったという。仙台の食材と宮城の日本酒が好きで何度か通い、落ち着いた店構えも大好きだったが、新しいことに挑戦するところはちょっと羨ましくもある。日本酒とウィスキーをグビグビ。刺身の盛り合わせ、牛タンの炭火焼き各種を山ほど食べ、腹がベリーマッチきつくなる。最後にラーメンが出て嘆息。これを食べないわけにはいかず、自分の中でリミッターが振り切れる。あー、苦しい。しかし、あー、幸せ。物件探しは継続中ということで、ウチの近くにできたらいいのになぁと心底思う。お疲れさまでした、Jさん。

 寝不足と過労がたたり、ラーメンを食べてからの記憶がすっ飛ぶ。1時すぎに帰宅した気がするが、どんなもんだか。


2月28日(土) 豪徳寺ではっちゃける

 快晴、12℃。こんなもんだな。

 朝イチ、仕事をちょろちょろ。11時に久しぶりにジョギングに出る。調子に乗りすぎないように、ペースは控えめで。2週間たったら、風も光も春らしくなっていた。明日から3月だもの、あたのまえか。夕方まで仕事のネタ探しのため、PCとにらめっこ。地味なテーマにしたせいか、ストーリーが膨らまないのが悩ましい。

 夕方、5時半過ぎ。Tくんと待ち合わせて豪徳寺・某所の居酒屋へ向かう。去年の4月に誘ったときは折悪しく臨時休業だったので(その後、いい焼鳥屋を見つけられたので怪我の功名ではあるが)、今回は事前確認しておいた。店主の女性も覚えておいてくれ、ちょっとうれしい。ここは北海道料理の店で、ホタテの刺身、宗八かれい、飯寿司、メフンなど、懐かしい味が楽しめる。豪華ではないけれど、食材の鮮度がいいから、切るだけ、焼くだけで十分ごちそうになる。Tくんも抜群の鮮度に、唸るは、褒めるは。そこまで喜んでもらえたら、連れてきた甲斐があるというものである。仕事のことも少々話はしたが、あとは他愛のない世間話をあれやこれや。酒の席は、肩の凝らない話で盛り上がるのが一番だな。

 で、酔っぱらった勢いで、前からTくんから話を聞いて興味が引かれていた外苑前のおでん屋に行くことに。店の情景と名前と大盛りおでんとママさんが美人だったことだけは覚えているが、半ば幽体離脱していたようで記憶が曖昧もこもこ。タクシーで帰宅したら1時半を廻っていた。あー、今夜はいい酒が飲めたな。